自然環境

第一回「おすばで!舞根キッチン」を開催しました!(第38回復興サポーターズ活動)

第一回「おすばで!舞根キッチン」を開催しました!(第38回復興サポーターズ活動) 初めての試みでしたが、参加者の皆さんのご協力で、思いのほか(笑)、楽しくとても充実したイベントとなりました!地元の食材を自分たちで集め、地元のレシピで、地元のおば…

舞根湾 56年間の地形変化と人の営み

私達の故郷、舞根湾の56年間の変化。五十年前は海だったところを埋め立てて人が住み、震災によって地盤が沈んでまた海に。五十年前はカキ養殖イカダは少なく、徐々に増え、消えて、また新たに。たった50年ほどの時間の経過の中に、地形と人間の生活の変…

「森は海の恋人」を生活の場へ  「特定非営利活動法人ピースネイチャーラボ」のご紹介

震災前、私達の舞根湾には52軒の家族の笑顔と笑い声が響いていました。今は、山裾に3軒、高台に3軒。湾沿いの海辺からは生活のすべてが消え去ってしまいました。両腕で抱きかかえるような形をした私たちの舞根湾の懐は、いわば「空っぽ」になってしまい…

『カキじいさんのブルターニュ紀行 (フランソワ・シモンさん 編)』

2012年10月4日カンカル滞在最終日。フランスの新聞社、ル・フィガロの取材ということで、海を見下ろす高台に建つお屋敷を改装したホテル「Le Chateau Richeux(ル・シャトー・リシュー)」のダイニング・レストラン「Le Coquillage(ル・コキヤージュ)」で…

『カキじいさんのブルターニュ紀行  (カキばあさんのためいき編)』

2012年10月3日 フランスはブルターニュ地方北部。大きい時には十数mにも及ぶ潮の干満差で出現する広大で豊かな干潟で、カキやムール貝の養殖が盛んなカンカル、サンマロを訪れています。今回の旅はカキばあさんも一緒。パリからのTGVでは車窓の景色を撮ろう…

『カキじいさんのブルターニュ紀行  (サンマロ水産高校での熱血講義編)』

2012年10月3日 農業大国フランスにも各沿岸地域に水産業を学ぶ学校があります。今回お招きいただいたのはブルターニュ北部のサンマロにある水産高校の養殖科カンカル分校。カキの養殖が盛んなカンカルのカキ養殖・加工団地の一角に位置する水産業の実習施設…

『カキじいさんのブルターニュ紀行  (カンカルの子供達編)』

2012年10月2日 カキやムール貝の養殖が盛んで、近隣にはモン・サン・ミシェルなどの世界遺産を擁するブルターニュ北部のカンカレ、サンマロ周辺の街を訪れました。津波により被災し、現在も水産に関わる学業に苦難を抱える向洋高校(旧気仙沼水産高校)。カキ…

2012/09/15

UNFF(国連森林フォーラム)作成の第一回フォレストヒーローズ 紹介ビデオが公開になりました。来年4月にはトルコ、イスタンブールで開催される第10回UNFF国際会議にて第二回目のフォレストヒーローズが発表される予定です。HP:UNFF Forest heroes video…

「Louis Vuitton × 森は海の恋人」

去る6月20日、当養殖場ならびに「牡蠣の森を慕う会」「NPO法人森は海の恋人」を通じて、養殖業・水産業の震災からの復興と「森は海の恋人運動」をご支援頂いているルイ・ヴィトン社の皆さんが、震災の爪痕や復興の様子を視察するため、私たちの舞根湾へと…

第二十四回「森は海の恋人植樹祭」「水車まつり」開催のご報告

平素、森は海の恋人運動へご理解、ご協力を賜り有難う御座います。去る六月三日、緑したたる室根は矢越山にて第二十四回「森は海の恋人植樹祭」「水車まつり」を無事開催することができました。当日の朝方は、じらすような雲が垂れ込めておりましたが、開会…

2012/05/27

津波の後、しばらく姿を消していたヤマメのこっこ(稚魚)が舞根川に戻ってきました。川エビや、上流に潮があがる狭間には海の「かつか」(小魚)も。淡水と海水の生き物が入り混じり、子供たちも夢中で魚影を追いかけて、楽しい日曜日。皆さんはヤマメのこ…

第二十四回「森は海の恋人植樹祭」、「水車まつり」のご案内

第二十四回「森は海の恋人植樹祭」「水車まつり」のご案内(主催:牡蠣の森を慕う会、室根町第12区自治会) ご挨拶 悪夢のような大震災から、早一年が経過しました。災禍を慰めてくれるように海を取り囲む山々の木々は花を咲かせています。大津波の後、海辺…

唐桑地区「防潮堤に関する勉強会」

これまで開催された、唐桑地区の「防潮堤に関する勉強会」での議論の模様を舞根(もうね)復興ポータルサイト http://moune.jp/ でご覧いただけます。建設の是非に関心が集まりがちですが、海辺に生きる私たちにとって、守るべきもの・活かすべきものは何なの…

2012/05/16

海が終わってから、さあビールでもと思ったら、子供達にオタマジャクシとヤゴ取りにつき合わされて山の池へ。子供たちにとっては津波の後の荒れ地も絶好の遊び場。津波で流れた古い家屋の池は今も残って、生き物の楽園。ヤゴ、オタマジャクシ、カエル、ゲン…

2012/05/06

津波の潮に浸かって枯れた竹林から、今年も元気に筍が姿を現しました。一昨日の大雨と昨日今日の陽気で、空を目がけて一気に伸びていきます。六月の「森は海の恋人植樹祭」後のお疲れさま会には、また昔のように、ホタテと筍の煮物が振る舞えるかな?

2012/5/5

五月に入って、舞根では山桜が満開を迎えています。湾を望む舞根の入り口に堆く積まれた瓦礫にも、いつの間にか若草が芽生え、野の花が咲き誇ります。先週から瓦礫の分別が始まり、ダンプと重機がフル回転。子供たちを海へ迎え入れるには、まだ時間が掛かり…

2012/05/04

昨日からの大雨が止まずに朝を迎えました。干潮になって水没した仮設の道がやっと見えてきた、と思ったら崩れてた、、、。最干潮でこれだから、午後の満潮にはまた沈むか。これで今、ここも含めて計画が進んでいる、宮城県沿岸をぐるっと囲む10〜15mの…

復興サポーターズ第十六回(2012/2/25)のご報告

今回の活動は(株)ブリヂストンの企業ボランティアの皆さん。 第十二回活動(2012/1/14)に続いて、メンバー入れ替え、二回目のご参加です。社内での公募でボランティアを募集し、継続的に被災地に入られているそうです。昨日は陸前高田での瓦礫撤去作業と…

復興サポーターズ第十五回(2012/2/18)ご報告

遅ればせ:復興サポーターズ第十五回(2012/2/18)のご報告 ※活動の内容について:http://mizuyama-oyster-farm.com 水山養殖場 早朝は氷点下10℃の久しぶりの寒空、第十五回の復興サポーターズの皆さんを湾の裏側へ船で迎えに行くと、岸は氷におおわれていまし…

『カキじいさんとしげぼう』- 英訳にあたって On the English translation of "Grandfather Oyster and Shigebo"

(英語版「Grandfather Oyster and Shigebo」) (日本語版「カキじいさんとしげぼう」)お問合せ: カキの森書房(水山養殖場内) contact: Kaki-no-Mori-BOOKS (Mizuyama oyster Farm) kakinomori@mizuyama-oyster-farm.com (FAX 022-774-1680 / +81-22-…

Hatakeyama Shigeatsu Forest Hero Award Speech

2月9日の国連で行われた国際森林年フォレストヒーローズ授賞式でのカキじいさんのスピーチです。特徴的だったのは受賞の選考理由で「環境問題で何かに反対して森林を保護した、勝ち取った」というのではなく「創造、発展、再生」であったのがカキじいさんだ…

カキじいさん、森の人に。

カキじいさん(畠山重篤)、森の人に! : 国連森林フォーラム(UNFF)により2011国際森林年「フォレストヒーローズ」の一人としてカキじいさん(畠山重篤)を選んでいただきました!詳細はこちら ⇒ 林野庁プレスリリース http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kai…

1% for the planet

‎[1% for the planet]のご紹介です。日本では初めてとなるこのイベントに「カキじいさん(畠山重篤)」がお招きいただき、この制度への加盟企業、加盟検討企業、被支援団体の皆さんと楽しく、意味のある、深いひと時を過ごさせていただきました。牡蠣の養殖と…

牡蠣と森がつなぐ絆 〜ルイ・ヴィトン様からのご支援について〜

この度、LVJグループ株式会社ルイ・ヴィトン ジャパン カンパニー様より、東日本大震災による巨大津波被害に対し、復興支援をして頂くことになりました。 Mori_wa_Umi_no_Koibito-Press_ReleaseJP.pdf ルイ・ヴィトン ホームページ 壊滅的な被害を受けた牡蠣…

森は海の恋人植樹祭に寄せて

六月五日、第二十三回森は海の恋人植樹祭を開催することができました。天候にも恵まれて、全国から千二百人もの人々が集いました。 三月十一日の大津波により、立ち上がれそうにない大きな被害を受けた海の民は、今年の植樹祭をあきらめていました。でも、こ…

三陸・関東大震災に寄せて

三月十一日午後二時四十六分。三陸沖を震源とする大地震があり、大津波警報が発令されました。地震の大きさから三十年以内に九割の確率で起こると言われていた三陸沖津波か、と覚悟を決めました。私の経験の中で最大の津波は、五十年前のチリ地震津波です。…

「森・川・海 つながるいのち」

一月末、カキじいさんの新しい本が出版されました。「森・川・海 つながるいのち」(童心社)です。『守ってのこそう!いのちつながる日本の自然』シリーズ全六冊の殿(しんがり)を受け持った本です。小学校5、6年生からを対象にしているようですが、実際…

チリ地震津波から一年

早いもので、昨年のチリ地震津波から今日で丸一年が過ぎました。今朝の地元紙、河北新報の一面には養殖筏(いかだ)が整然と並んだ牡蠣養殖場の写真が掲載されていました。 海の凄いところは、どんなにひどい自然災害を被っても、施設を復旧させれば海の生物…

スプリング・ブルーム

ブルームはまだか、、、。二月も中旬を過ぎると、水産の研究者からそんな声が聞こえてきます。「スプリング・ブルーム」とは春先、植物が一斉に芽を出し、花が咲き揃うことですが、実は北の海では陸よりも一足先に春が来るのです。 冬になると、水温がどんど…

鯛の森

十二月初め、広島、下関、高知県四万十町と、旅が続きました。どこに行っても、まるで待っていたかのような出会いがあり、いつも不思議に思っているのです。 まずは広島県神石町に行きました。新幹線福山駅から車で一時間半、中国山地に分け入った地です。帝…