ほっと

書評委員の役得

読売新聞の書評委員になって二年目を迎えました。政治学者、経済学者、社会学者、宇宙物理学者、ユーラシア史家、比較文学者、万葉学者、西洋美術史家、作家、女優、漫画家、ノンフィクション作家、評論家、エッセイスト、などのいろいろな肩書きのなかでも…

「カキセリ」

カキの美味しい食べ方は?と問われれば、迷うことなく「そのまま生でどうぞ!」と答えます。でも、生ガキが苦手な方も多いですよね。そんな時にお奨めするのは、何と言っても「カキの味噌炊き」です。 剥きたてカキのむき身を軽く真水で洗い流し、薄手の鍋に…

『カキじいさんのブルターニュ紀行 (親愛なるパトリックさん 編)』

2012年10月4日ブルターニュ北部、カンカル、サン・マロ、モン・サン・ミシェル湾での楽しい滞在を終えて、カキじいさん御一行は今日から南進、いざブルターニュ南部地方、キブロン湾を望むカルナック(Carnac)、ラ・トリニティ=シュル=メール(La Trinite-su…

『カキじいさんのブルターニュ紀行  (カキばあさんのためいき編)』

2012年10月3日 フランスはブルターニュ地方北部。大きい時には十数mにも及ぶ潮の干満差で出現する広大で豊かな干潟で、カキやムール貝の養殖が盛んなカンカル、サンマロを訪れています。今回の旅はカキばあさんも一緒。パリからのTGVでは車窓の景色を撮ろう…

2012/05/25

明日は唐桑小学校の運動会。舞根のおんちゃん、おばちゃんたちも、海仕事が終わった後、仮設に帰る途中に皆でテント張り。地区ごと、浜ごとに別れて一斉に建てるから、よそに負けじと急ぐ急ぐ!「ほれ、石浜さ負げんなよ!中区はまだが?!」「あっつのテン…

2012/05/17

目まぐるしくお天気の変わる一日でした。昼過ぎには麗らかなお日様の下、舞根の浜の浮桟橋は舞根のおんちゃん、おばちゃん達で大賑わい。おんちゃん達はたわわな牡蠣の砕き方。おばちゃん達は、、、あれれ、船さ乗ってどごさ行くの?!普段は陸での仕事ばか…

2012/05/14 @MizuyamaOyster

第?回「大工の飲み口」宮城県は涌谷の酒『黄金傳(くがねでん)』。日本初の金鉱、涌谷からの震災復興の酒。華やかな香り、吟醸特有の上品な味わいが何だか分からねえ兄ちゃん達を優しく見守る気持ちにさせるねぇ(男涙)。 工場前の海からCDが出てきました。海…

2012/05/13

大工が、ピッケルで、海辺の、筍を掘る、、、の図。母の日は快晴。仮設からかせぎに来てくれる舞根のおばちゃん達のために、工場にカーネーションを飾ったら「ばあさんだげんとも、いいんだべが?!」母さんの母さんだぢだがら、いいんだよ、かあさん(笑)。

2012/05/10 @MizuyamaOyster

海上ランチバイキング。 今朝のホヤぼーや。

カキじいさんより皆様へ御礼を申し上げます。

三月十一日の大津波から三十七日が過ぎました。まだ余震が続いており、不安な毎日です。瓦礫の山を前にして途方に暮れていましてが、ボランティアの方々が駆けつけてくれて、だいぶ養殖場や地区の瓦礫の撤去作業も進んできました。全国からお見舞いや励まし…

「ノンちゃん」 (後編)

【前編より続く】 文部省で、若いキャリア官僚の面接を受けていた時のこと。「体にも、脳にも、目にも障害をもった子供たちを教育することに、どれほどの意味があるのか?」そういう内容の質問を受けたのです。ノンチャンは唖然としました。一般的な話として…

「ノンちゃん」 (前編)

今日は、孫たちのためにタラバガニの「カーニー」を送ってくれた「ノンちゃん」について紹介しましょう。 カキじいさんは男三人兄弟で、ノンちゃんはその末っ子です。この辺ではおじさんのことをよく「おんちゃん」と呼びますが、カキパパが小さい頃、大好き…

カキじいさんのお正月

新年、おめでとうございます。天気予報では、年明けは三陸沿岸も大雪だというので、雪掻きの準備して覚悟していました。孫たちは大きな雪だるまとかまくらを作ってもらえると、心待ちにしていたのです。ところが、山陰地方を中心とする西日本に雪は片寄り、…

クリスマスのできごと

今年もあっという間にクリスマスの朝を迎えてしまいました。 カキやホタテの養殖漁業にとって、一年で最も注文が多い時期です。カキパパやカキママは朝早くから夕方も遅くまで働いています。今年初めの一月末にはチリ地震津波があり、養殖施設に大きな被害も…

ふくろうのお母さん

広島県神石町で開かれた森川海の繋がりの勉強会※でもう一つの心温まる出会いがありました。「ふくろうのお母さん」こと、見永豊子さんです。 ご自宅に案内してもらいました。狭く曲がりくねった杉木立の中をしばらく走ると、ポッカリ空間が広がり、雑木林を…

あれから四十年、、、

十一月は社会人講師が大学に講義に招かれるシーズンです。 カキじいさんの出番も多くなってきました。東北公益文科大学(酒田市)、岩手大学、石巻専修大学、京都大学、国学院大学、広島大学などなど、、、と、続きます。これでもカキじいさんの講義は人気が…

海の哲学者

今朝は最低気温が10℃を切り、三陸の海辺は晩秋の気配です。水温が下がり始めると海の透明度が増し、小魚たちの姿がはっきりと見えてきます。カキじいさんの子供のころの記憶でも、この季節、舞根(もうね)湾には暖流に棲む小魚が回遊してきます。はっきり…

「ガマの油」

我が家の三頭の愛犬たち(勝手にオイスタードッグスと呼んでいますが)は、秋の深まりと共に、食欲も旺盛で元気です。 ローリーは相変わらず朝晩のチャイム(ポール・モーリアとドボルザーク)に呼応して、哀愁を帯びたソロを聞かせています。(2010/9/16「…

金木犀の香り

初めて中秋の京都を訪ねたのは何時だったでしょう。カキじいさんも年と共に老い耄(ぼ)れてきて、記憶が怪しくなってきました。京都大学や国際日本文化研究センター(日文研) に関わるようになり、年に何度か京都を訪れるようになりましたが、一番好きな季…

さんまは気仙沼に限る!

今年で十五年目を迎えた「目黒のさんま祭」を楽しんできました。 山手線目黒駅を降り、改札を出ると駅員さんが案内に立っていました。地域を挙げてのすごいサービスですね。 だらだらとした権之助坂を下って行きますと沢山の幟(のぼり)が並んでいて、赤で…

「変声期」

カキじいさんの家に犬がやってきたのは六十年も前のことです。「春になったら仔っこ犬(こっこいぬ)をもらってけっからな」とカキひいじいさんが約束してくれたのです。やってきた仔犬は、両手の中に収まるような、白い小さな雌犬でした。女の子なのにどう…

どちらの組の、、、

昨夕(十六日)、舞根(もうね)地区最大の夏のイベント、盆踊り大会が開催されました。(右写真は我が家の“お祭りの練習”) 朝八時から自治会実行委員総出で準備です。広場の中央に長い棒を立て、赤白の提灯を八方に立てます。柱の先には大漁旗が翻ります。 こん…

テレビ局で焼き魚

仙台のテレビ局から「ボス魂」というトーク番組に出てくださいと言われていました。 宮城県、あるいは東北を代表する企業の社長さんや組織、団体の代表を親しみを込めて「ボス」と呼び、人生観や仕事への思いを語ってもらうトーク番組だそうです。 牡蠣の森…

森は海の、、、、、

「森は海の恋人」と捩った名言(迷言?)と時々出会うことがあります。 まず、「森は海の“変人”」。石坂洋二郎の小説「青い山脈」の“変しい変しい新子さま”からの応用かと青春時代を思い出しニヤリとしましたが、そこは小学生からの手紙、凡ミスでした。今の…

七夕の願い

七月七日、七夕の佳き日、幼稚園年長組の孫の祖父母参観日に招かれました。 内孫は四人で上は女の子、下三人は男の子です。愛称「かんちゃん」は上から三番目です。上からも下からも攻められていますから家の中では強く、時々ママに暗い(!?)部屋に閉じ込…