第二十四回「森は海の恋人植樹祭」「水車まつり」開催のご報告
平素、森は海の恋人運動へご理解、ご協力を賜り有難う御座います。
去る六月三日、緑したたる室根は矢越山にて第二十四回「森は海の恋人植樹祭」「水車まつり」を無事開催することができました。
当日の朝方は、じらすような雲が垂れ込めておりましたが、開会を迎えると同時にお日様が顔を出し始め、植樹の折には汗ばむほどの爽やかな陽気となりました。
今回は約1500名の皆様にご参加頂きました植樹祭も第二十四回を迎え、過去に植樹していただいた木々も見上げるような森となって、遠くに見下ろす気仙沼湾の震災の傷跡を優しく労わってくれているようです。
昨年、震災直後にもかかわらず、山の民のお力で開催することができました第二十三回植樹祭。その際に植えられた「折れない心」(かつて漁民が命を託した木造和船の櫓(ろ)を作る木)の象徴の「梓」(あずさ)の苗もすくすくと育ち、私共を元気づけてくれました。
昨年は皆様に振る舞うことのできなかった牡蠣や帆立などの海の幸も、今年は未だ身は小粒ながら味わって頂くことができ、殻を剥く漁民の手にも力が入ったようです。
開催に当たりご支援、ご協力頂きました山の民、里の民、たくさんのご参加者の皆様の声援をうけ、私共、漁民も復興に向け一層の力を得た気持ちです。
森と海が紡ぎ続ける豊かで美しい物語が、ご参加頂きました皆様、運動にご賛同頂く皆様、そして子供たちの心に大きな森をつくってゆくことを祈り、今回の植樹祭開催に当たっての感謝の言葉とさせていただきます。
皆様、ありがとうございました。