1% for the planet

‎[1% for the planet]のご紹介です。

日本では初めてとなるこのイベントに「カキじいさん(畠山重篤)」がお招きいただき、この制度への加盟企業、加盟検討企業、被支援団体の皆さんと楽しく、意味のある、深いひと時を過ごさせていただきました。

牡蠣の養殖という生業は自然からその殆どを頂いて、初めて成り立っています。牡蠣には、餌をやるわけでもない、肥料をまくわけでもない、除草剤を撒くわけでも海の温度を調整してやるわけでもありません。ただ自然にゆだねて、牡蠣を可愛がり、手をかけて寄り添う末に育ったその恵みを、自然からちょっと分けて頂いて皆様にお届けする、そんな仕事です。

牡蠣は河口の汽水(海水と淡水の混じり合う場所)にしか生きることのできない、そんな「人間生活と自然環境の代弁者」のような生き物です。

でも、それを育て、生業とするためには、その背景にある海、それを支える川、森、その周りに横たわる人々の生活、そのどれか一つでも崩れてしまわないよう見守り、発信して行くことがどうしても必要です。私共、漁民が生きてゆくために。

この度、水山養殖場内に「カキの森書房」という出版部門を作りました。畠山重篤の著書翻訳を初め、森川海の物語を綴る書籍を順次出版してゆく予定です。この出版物の売り上げの1%は「NPO法人森は海の恋人」へと寄付し、豊かな漁場とそれを支える森、川、海の保全と、東日本大震災後の自然環境調査・研究、そして子供たちの環境教育へと活用させていただきます。

私たちの企業活動、経済活動の根幹を支える「人」のベースはどこにあるのでしょう。経済活動で生み出した物の大本はどこにあるのでしょう。


ひげもじゃの「カキじいさん」は森、川、海の交差点、そして「人」と経済活動の交わる場所で、今日ものんびりと海を眺めています。

"1% for the planet "

http://www.onepercentfortheplanet.org/ja/