あいびーえむってなーに?

mizuyama-oyster-farm2010-08-06

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東京から日本IBMエグゼクティブ・プログラム担当という方が二人やって来ました。


カキばあさんは「あいびーえむ」って携帯電話だったっけ?車屋さんだったっけ?などと言っています。


日本IBMは社会貢献活動の一環としていくつかの「有識者会議の場」を提供していて、その一つに『天城会議』というのがあるそうです。その会議での講演を依頼しに来られました。

日本の各界のオピニオン・リーダーの方々に五十名ほど集まっていただき、自由な立場で議論してもらう集いで、もう四十年も続いている名物会議だそうです。


今年のテーマは「何が人を駆り立てるか?どうすりゃいいんだこの日本」、、、、。


カキじいさんを推薦してくれた人は、元検事総長原田明夫氏だそうです。でも、そんな方がどうしてカキじいさんを?

実は昨日原田氏からメールがあり、盛岡地方検察庁検事正をされていた時に森は海の恋人運動のことを知って、ずっと関心を持たれていたとのことなのです。

そして今、天城会議の世話人の立場になられていて、今年はカキじいさんを、、、、、と。


やっぱり、カキひいばあちゃんの家訓(前出 2010/8/5「テレビ局で焼き魚」)が効いているな、、、と今日も感じ入ります。


そういえば、ジャーナリストの嶌信彦氏からも手紙が来ていて「アマギカイギ」での再会を楽しみにしているとのことだった、、、こちらも三年前、嶌さんのラジオ番組に出たのが縁です。



暑い東京に比べるとここは別天地ですねえ、と二人は舞根湾を眺めておられました。山百合の香りが海辺の風景に色を添えています。

今が旬のホタテ貝をご馳走しましょう、と浮桟橋に案内し、ナイフで剥いてさっと海で洗い、どうぞと差し出すと貝柱がピクンッ、ピクンッと動いています。まず、シャキッとしたホタテのヒモを楽しんだあとは、貝柱を大きな口をあけて丸ごと口に頬張ります。

ごっくんと飲み込むまでに時間が掛かります。こんなの初めてです!とホタテ礼讃です。

ホタテは春先に産卵し、次の産卵に備えて貝柱にグリコーゲンを蓄えます。だから真夏が旬なのです。


牡蠣もご馳走して、奥の細道オイスターロード」説(前出 2010/8/2「奥の細道オイスターロード』説)をご披露すると、ぜひこのお話も交えてください!と、本気で話されます。



そうか、日本を元気にするには牡蠣とホタテを食べてもらえばいいのか(笑)、、、話のコンセプトはこれで出来上がり、会議当日が楽しみになりました。


畠山重篤


夏、旬を迎えたほたて貝