2012/08/30

八月三十日は舞根の浜の三十日盆。

日も暮れて、空には満月。提灯が海に映る幻想的な時間。

震災当年の去年は急ごしらえで、避難所から集まった皆も慌ただしかったけど、震災から一年半過ぎた今年は皆の都合、生活も様々。

どれほどの人が集まるかと思えば、ほぼ全員集合の大賑わいなんだなあ。

去年は出来合いが並んだが、今年は皆それぞれ自作の提灯を持参して色とりどりの提灯が舞根の浜に連なりました。

「きりがねえから、提灯の蝋燭が消えたらお開きにすっぺしね、皆、それでいいべっ?!」


その約束もどこに行ったやら。蝋燭の灯りが消えても、久しぶりに集まった舞根の皆の笑い声は海にこだまして、何時までも消えません。遠い仮設住宅から車で来る皆は酒が飲めないが。

「やっぱり、こごなんだよなあ。んだべ、こごなんだよ!」

そうだ、皆の浜なんだ。早ぐみんなで酒っこば飲むべしねえ。