2012/07/18
今は何にもねえただの砂利道。数十メートル先には立派な嵩上げ舗装道路があるんだげんとも、何でかその手前でウィンカー上げでしまうんだなあ。
こごは今でも鹿折の「かもめ通り商店街」。
今は誰も通んねえ、ただの瓦礫だらげの道だげんとも、おらには今でも見えんだ。
百数十mの短い通りに中に、米屋、靴屋、写真屋、豆腐屋、スーパー、電気屋、御茶屋、金魚屋、レストラン、仕立て屋、郵便局、、、。ちっちゃいけども何でもあるんだ。
金物と金魚の店。浜の送り盆に子供たちに金魚いっぺえ掬わせっべって金魚1000匹注文したら、「どごの業者さん?」って聞ぐから、舞根のカギ屋です、って言ったら大笑いされだっけ。
靴屋では、チビの夏のサンダルを探しに寄ったら、「アンパンマンでないど、ぜったい、やんだ!」っていう子供を、「こっちが似合うよ、こっちがかっこいい!」って身振り手振りで一生懸命、説得してもらったっけ。
こごを通るど、いっつもそんなごどを思い出す。自然に車のアクセルが緩んで、出荷さいっつも遅れそうになるんだ。
自然に一つの街ができるまで、どの位の時間が掛がるんだべ。街が丸ごど無ぐなったこどに、今になって実感が押し寄せる。
俺は忘れねえでいられっぺが。
今日も、あづいなあ。