「カノン」

小学校の頃、音楽が大好きな兄の影響で初めて聞いた「パッペルベル カノン」。George Winstonの「December」というアルバムに入っていたピアノの演奏です。何故かしら、最近、不思議にふと思い出しました。

それは、三月の雪の降る凍える夕時でした。暦を見れば、あれから一年。思い出せないぐらいに、流れるように過ぎて行きました。

この演奏を思い出したのは、「冬」のイメージの中に、どこか次に巡って来る麗らかな「春」を感じていたからだと思います。小学校の頃、初めてのピアノの発表会で先生と連弾した曲、カノンになっていなくて、悔しかった(笑)。

もうすぐ、春。

自然も人も、巡っては繰り返し、また巡ります。

それだけです。