畠山重篤 森川海の<書評>

森は海の恋人 牡蠣の森を慕う会 畠山重篤 <書評>

(1)『野口雨情伝』 野口不二子著(講談社、2762円)
(2)『ルイ・ヴィトン 華麗なる歴史』 ポール・ジェラール・パソル著(河出書房新社、1万6000円=岩澤雅利ほか訳)
(3)『ヒラメ・カレイのおもてとうら』 山下洋著(恒星社厚生閣、2600円)


(1)大津波で亡くしたお袋が野口雨情の童謡が好きだったので手に取った。直孫の不二子さんの筆は冴さえ、詩人の血筋を感じさせる。

郷愁と童心の詩人 野口雨情伝

郷愁と童心の詩人 野口雨情伝


(2)大震災支援でルイ・ヴィトンと接点を持つことに。本書を紐ひも解き、その歴史と、ヴィトンの語源が“石頭”であることを知るとあのモノグラムのデザインが身近なものになる。

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(3)バリバリの魚類学者がこんな面白い本を書けるとは意外。孫と読んだらヒラメの勉強をしたいと言い出し頭をかかえている。